逢瀬神社(小布施町)概要: 逢瀬神社は長野県上高井郡小布施町大字小布施に鎮座している神社です。逢瀬神社の創建は宝暦年間(1751〜1763年)の火災により記録が焼失し不詳ですが古くから小布施六町の産土神として信仰され、地名の由来の1つでもあり松川と千曲川が交わった場所に鎮座していたことから逢瀬=おうせ=おぶせ=小布施になったとも云われています。当初は千曲川の東岸に遷座していましたが貞観年間(859〜77)に諏訪大社(信濃国一之宮:諏訪大社は4社ありますが何れかは不詳)の分霊を勧請し、屋敷神程度の小社から地域の産土神として信仰されるようになりました。
平安時代に入ると神仏習合し境内に隣接して真言の寺院が建立され祭祀が司るようになりました。歴代領主からも崇敬され特に松代藩の藩主真田家からは篤く信仰され領内巡回や奉行検地の際は参拝に訪れ休息所にもなっていました。明治時代初頭に発令された神仏分離令とその後の廃仏毀釈運動により仏式が排され、明治6年(1873)に郷社に列し、明治22年(1889)には小布施諏訪宮から逢瀬神社に改称されています。
逢瀬神社拝殿は切妻、桟瓦葺、平入、桁行6間、正面1間向拝付、外壁は真壁造、白漆喰仕上げ、現在境内は「ふれあい公園」として整備され小布施町民の憩いの場にもなっています。祭神は健御名方命・八坂刀売命。
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